夏の思い出

2001年10月11日
私がまだOL時代のお話し。

私は今時めずらしいが車の免許を持っていない。
そしてバスも混むので大嫌い、ってことで毎日通勤には徒歩で30分かけていたちょっとした有名人であった。

ある夏の日、いつものようにサンダルを履いて家をでた私は会社の数百メートル前で突然こけてしまった。
車どおりも多い道だったし、なにせこけたのはうちの会社の駐車場前。ひどくこっぱずかしかったために私は何もなかったかのような涼しい顔をして体勢をととのえ、歩き出そうとした。

しかし、なぜか足が進まない。
な、なんで!?と思いつつ左足をみると・・・サンダルが壊れてるーー。
厚底で細いバンド(っていうのか?)のサンダルだったので、こけた衝撃でバンドが底の重さにたえられなくてちぎれてしまったらしい。
バックバンドはそのままだったのだが、前のバンドがちぎれてるので、サンダルがプラ〜〜ンとなさけなく足にからみついている。

すり足で歩いてみたら歩けるかも!と思ったのだが、なんせ底が重いので細いバックバンドだけじゃどうにもこうにもささえられない。
こんな事をしていたら遅刻しちゃうし、ちょうど誰も駐車場の前にはいない。

私は意を決してサンダルを片手に持ち、左足は裸足、右はサンダルというおかしなカッコで走り出した。
これだけでもかなり恥ずかしいのに、厚底のためバランスがとれない。
ひょこひょこと変な走り方をしながら私は会社に猛ダッシュで入り、エレベーターに乗りこんだ。
運良く更衣室までに出会った人は数人だったが、恥ずかしかった私は自ら事のしだいを説明した。

後に後輩に「さもサンダルを履いているような顔をして歩いてくれば良かったんだ」といわれたが、あんなに高さの違う両足でそれは無理だろう。私が仮に名女優でもかなりの演技力を必要とされたと思うのであった。

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